面倒くさがりが行き着いた、最強の時短テク
夕方、やっと夕飯ができた。
子どもにごはんを出して、ホッと一息——
ふと振り向いて、シンクを見る。「あ、無理。」
ザル、ボウル、計量カップ、まな板、フライパン。
コンロの上にも、置きっぱなしの洗い物が山積み。
せっかくの達成感が、一瞬でマイナス。
「これ全部、私が片付けるんだよな…」
美味しいごはんを作ったのに、明日の自分が泣いてる。
これって、毎日料理する人にとって地味にキツいやつだと思うんです。
——どうも、ぺこくまです🐻
私が料理で一番大事にしてるのは、「そもそも洗い物を出さない」こと。
攻めじゃない、逃げの時短です。
しかもこれ、プロの厨房でも同じでした。
修行時代、先輩から最初に怒られたのは料理の出来じゃなく「洗い物溜めるな」。
プロでも面倒なんだから、家のごはんはもっとズボラでいい。
今日はその話と、包丁もまな板も使わない照り焼きチキンを紹介します🐻
修行時代、先輩の鍋に便乗していた話
フレンチの厨房で下積みしてた頃の話です。
外から見ると広くて華やかなイメージのある厨房。でも現場に立ってみると、コンロの数が圧倒的に足りない。
ソース担当、ガルニチュール(付け合わせ)担当、メイン担当……みんなコンロを使いたい。結果、一つの鍋を使うのにも「順番待ち」みたいな空気が流れます。しかも、使った鍋は自分で洗わなきゃいけない。鍋を使えば使うほど、勤務時間が後ろにずれる。
そこで編み出したのが、「便乗戦法」。
ある日、付け合わせ担当の先輩が、大鍋でインゲンやアスパラを茹でているのを見つけました。すかさず寄っていって、
「すみません、私のほうれん草、10秒だけ一緒に茹でさせてもらっていいですか?」
これで相手はOKしてくれる。鍋を増やすわけじゃないから、先輩の手間もゼロ。私は自分の鍋を出さずに済む。Win-Win。
ただしこれ、日頃からのコミュニケーションが超重要。普段から挨拶して、雑用も嫌な顔せず引き受けて、信頼貯金を積んでおく。その上で「お願いします」が通じるわけです。いきなり頼んでもそりゃ無理な話。
そして、大事な裏ルール
便乗戦法には、私なりの絶対のルールがありました。
意地でも、嫌いな先輩には頼まない。
いや、だって嫌いだからね。しょうがない。
嫌いな先輩の鍋に便乗して、ニコニコされるくらいなら、自分で鍋を洗うほうがマシ。人間の感情は、時短よりも優先される。これ、真理です。
こうして2年続けたら、「いかに鍋を増やさず料理を完成させるか」のセンサーが異常に発達。面倒くさがりは、最高の時短研究者なんです。
実はこの「便乗の発想」、家庭のキッチンでも全部使える
夕方、コンロ2口しかないキッチンの前で——
「もう1品作りたいけど、鍋が足りない」
「あと一手間する余裕、ない」
そう思った経験、ありますよね。
でも、今使ってる鍋に “ちょい乗せ” するだけなら?
例えば、お味噌汁を煮てる鍋に、最後の1分だけほうれん草を放り込む。
お湯を沸かす手間も、鍋を増やす手間も、洗い物の手間もゼロ。
それで副菜が1品、勝手に出来上がります。
「あ、これなら私もできるかも」
そう思えた瞬間、夕飯作りが少しだけ軽くなる。
修行時代に身につけた「便乗センサー」は、家庭料理でこそ本領発揮します🐻
なぜキッチンばさみで十分なのか
「包丁で切ったほうが早くない?」って思いますよね。
でも、冷静に考えてみてください。包丁を使うと、まな板も出さなきゃいけない。そして、まな板って洗いにくい。食材が変わるたびに拭くか洗うかしないといけません。
一方、キッチンばさみなら:
- ✅ フライパンなど調理器具の上で直接カット(まな板不要)
- ✅ 鶏肉・ねぎ・しょうが、全部1本で切れる
- ✅ 使い終わったら洗って拭くだけ(まな板より洗う面積が圧倒的に少ない)
- ✅ 滑って怪我しにくい(子どもがそばにいても安心)
最後の「安全」、地味に大きいです。
包丁を持ったまま振り向いたり、シンクの周りをウロウロするの、意外と危ない。子どもが足元にいる時間帯なら、なおさら。
ちょっとした切り物ならハサミで十分。日常料理ではキッチンばさみで7〜8割の用事が済みます。
ちなみに、刃がギザギザなタイプがおすすめ。さらに刃が分解できて洗えるタイプを選ぶと衛生的で長持ちします(残念ながら100均では分解できるタイプは見つかりませんでした)。
メインの包丁は包丁で大事。でも「ちょい足し」の相棒として、キッチンばさみは想像以上に働いてくれます。
包丁もまな板も使わない、照り焼きチキンの作り方
お待たせしました。本題のレシピです。
使う調理器具:キッチンばさみ・フライパン・計量スプーン のみ。
まな板、包丁、ボウル、全部いらない。これが「明日の自分が泣かない」照り焼きチキンです。
材料(2人分)
- 鶏もも肉 … 1枚(約300g)
- ごはん … 2膳(盛り付け用)
- お好みで:刻みねぎ・白ごま
秘伝の照り焼きダレ(覚えやすい1:1:1:1)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 醤油 | 大さじ2 |
| みりん | 大さじ2 |
| 酒 | 大さじ2 |
| 砂糖 | 大さじ2 |
覚え方:「しみさけさとう、ぜんぶ同じ大さじ2」。これだけで照り焼き完成。
レシピ見ながら作る、もう要りません。スマホ汚れる心配ゼロです。
作り方の手順(洗い物は フライパン1つ と キッチンばさみ のみ)

① 鶏肉を袋の中でカット
鶏肉が入っているトレー、もしくはポリ袋に移して、その中でキッチンばさみで一口大にチョキチョキ切る。
こうすれば、まな板はもちろん、手も汚れない。これが一番大事なポイントです。
「鶏肉の生肉を触った手で蛇口を握る、あの罪悪感」——あれもゼロになります。
皮の脂部分が気になる人は、この段階で一緒にカットしておくと◎。
② フライパンに投入
切った鶏肉を、トレー(または袋)ごと傾けて、そのままフライパンへ。手で触らないからラク。
火は中火。油はひかなくてOK(鶏皮から油が出るから)。
③ 片面3分、裏返して2分
皮目を下にして並べて、動かさずに3分。ここで焦って触ると皮がパリッとしません。ジュージュー音を楽しむ時間です。
3分経ったら裏返して、もう2分。鶏肉の表面に焼き色がつけばOK。
④ タレを直接投入
調味料4種類を、フライパンに直接入れる。ボウルで混ぜる必要なし。
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
最初は液体がシャバシャバ。ここで火を強めの中火にして、タレを煮詰めるのがコツ。
⑤ タレがトロッとしてきたら完成
1〜2分でタレがトロッとしてきます。鶏肉にタレをスプーンでかけながら絡めて、表面がテリッと光ったら完成。
火を止めて、ごはんの上にのせて、お好みで刻みねぎと白ごまを振れば、どんぶりの出来上がりです。
洗い物、たった4つ。
まとめると、洗う物はこれだけ:
- フライパン
- キッチンばさみ
- スプーン(タレをかけた時のやつ)
- 盛り付け皿
まな板・ボウル・計量カップ・包丁、全部ゼロ。
シンクに並べてみると、ほんとに少ないんです。
「あ、これなら今日も笑顔で寝れる」——そう思える夕飯、増やしていきましょう。
なぜこの手順なの?(ちょっと深掘り)
「料理の理屈、ちょっとだけ知ると応用が効く」。
他のレシピでも使える発想なので、お時間ある時に読んでみてください。
鶏肉を袋でカットする理由
- 手にぬめりがつかない(特に夏場は衛生的)
- まな板の洗い物が出ない
- 袋ごと捨てればゴミもまとまる
タレをフライパンで直接作る理由
- ボウルを使わない=洗い物が減る
- 熱いフライパンの中で煮詰まるから、自然にトロッとする
- 味見しながら調整できる(甘さ控えめにしたい時は砂糖を減らすだけ)
1:1:1:1の黄金比にしてる理由
- 覚えやすいから、レシピを見なくても作れる
- 甘じょっぱのバランスが王道で、誰にでも美味しい
- 分量を倍にすれば4人分、半分にすれば1人分、とスケールしやすい
修行時代に「めんどくさい」を極めた結果、覚えることまで減らした——これが私の結論です。
手順を覚える脳の容量、もっと大事なことに使いましょう。
まとめ:時短の本質は「出さない・増やさない」
- ❌ 洗い物を頑張って早く洗う → そもそも出さないほうが早い
- ❌ レシピを完璧に再現する → 覚えやすい黄金比を使うほうが続く
- ✅ 道具を最小限にする、調味料の比率をシンプルにする
これが、修行時代に先輩の鍋に便乗してた面倒くさがりの、15年越しの結論です。
夕飯のあと、シンクを見て「あ、無理」と思っていた一日が、
「あ、これなら明日に回しても大丈夫」や「食べ終わってからでもササっと終わっちゃうわ」に変わる。
そんな夕飯、今日から1日でも増やせたら——それが、この記事の願いです。
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それじゃ、今日も洗い物少なく、美味しいごはんを 🐻


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