【元プロのムニエル】鮭は”バターの海”で焼く|家で本格フレンチ、失敗の9割はバター不足

今日の献立レシピ

その鮭、いつも塩焼きになってませんか?

なんか、鮭っていっつも塩焼きじゃない?

それか、キノコと合わせてホイル焼き。いや、美味しいよ。美味しいのよ。

でも、たまにはちょっと違うもの作ってみたい日もあるじゃない。フレンチに憧れて、ムニエルを作ったっていいじゃない

「ムニエル」という言葉、フランス語で「粉屋さん」という意味なんです。小麦粉をまぶして焼くから、そう呼ばれるようになりました。立派なフランス料理ですが、実は家庭でも簡単に作れます。——どうも、ぺこくまです🐻

ムニエルの失敗、9割は「バター不足」——元プロのバター論

ムニエルを作るとき、いちばん驚かれるのは——バターの量かもしれません。

「え、そんなに入れるの……?」と心配されるくらい入れる。うん、入れます。プロのフライパンの中で、バターはケチらない。ひとかけ、なんて遠慮はしません。溶けて、泡立って、やがて薄い金色の海になる。鮭はそこにそっと置くんじゃなくて——泳がせるんです。

いや「海」っていっても、太平洋じゃないですよ。落ち着いてください。大きさで言えば、せいぜい洗面器くらい。でも家庭でやりがちな「申し訳なさそうなひとかけ」と比べたら、鮭からすればもう完全に外洋デビューです。

このとき、フライパンを少し傾けて、溜まったバターをスプーンですくい、鮭の背中に何度もかけてあげる。アロゼっていう、フランス料理のちょっとキザな手法です。……キザって自分で言っちゃいました。とにかく、熱を直接当てるんじゃなく、温かいバターを通してゆっくり身の奥まで届ける。だから外は香ばしく、中はしっとり。火で焼くというより、油で抱きしめる感じ——と言うとカッコつけすぎですね。すみません、元プロなのでたまに出ます。

だもんで、ここでケチると、全部こわれます。

バターが足りないと、鮭は乾いた鉄板の上でじりじり焼かれてるのと同じこと。水分は逃げ、身は縮み、口に入れた瞬間にパサッ。……あのパサつき、家族には黙ってるけど地味にショックですよね。わかります。私も家で何度もやりました(いちおうプロが)。

でも安心してください。あれ、火が強すぎたせいじゃないんです。鮭が泳ぐ海が、ちょっと浅すぎただけ。バターをもうひとかけ足してあげれば、次はちゃんと泳ぎます。

【種明かし】バターの海、実は半分サラダ油でいい

……と、ここまで「バターの海」と散々あおっておいてナンですが——実は、全部バターじゃなくていいんです

「バターの海って言っといて結局サラダ油かい!」というツッコミ、待ってました🐻

家庭での黄金比は、バター1:サラダ油1。迷ったらこれで失敗しません。なぜ混ぜるかというと、バターは単体だと焦げやすいから。バターの乳成分は140〜150℃で焦げて苦くなりますが、サラダ油は200℃まで平気。油が”焦げの番人”になって、バターの風味だけおいしくいただけるんです。

しかも、ここにプロの節約技が。

  • 焼き作業用:サラダ油メイン(安いし焦げない)
  • 仕上げ用:バター少量(高いけど香りの主役。ここはケチらない)

鮭にしっかり焼き色をつけたら、仕上げの直前にフレッシュなバターをもうひとかけ。この”後入れバター”が、香りとコク——あの「泳ぐ海」の正体を、ぜんぶ持っていきます。

これでバターの消費は半分以下。なのに香りは「全部バター」とほぼ変わりません。高いバターを”焼き”で消耗させない——これが、おうちフレンチのいちばん賢い使い方です🐻

鮭を選ぶ理由は「ビタミンD」にある

ところで、なぜムニエルに「鮭」なのか。実は、おいしいだけじゃないんです。

鮭はビタミンDが、食材の中でもトップクラスに豊富。このビタミンD、骨を強くするのはもちろん、免疫力・メンタルの安定・疲労回復にも関わる、地味だけどすごく大事な栄養素なんです。日本人は不足しがち、ともよく言われます。

しかも嬉しいことに、ムニエルにたっぷり使うバターにも、ビタミンA・Dが含まれています。つまり鮭×バターは、味だけじゃなく栄養的にも理にかなったコンビ。罪悪感なくバターを足せる、いい言い訳ですね🐻

魚は週2回食べられるとベスト。そのうち1回を鮭にすれば、おいしく続けられます。

鮭のムニエルの作り方(20分)

鮭のムニエル(バターソースとレモン添え)

材料(2人分)

  • 生鮭 2切れ
  • 塩・こしょう 少々
  • 薄力粉 大さじ2
  • サラダ油 大さじ1(焼き用)
  • バター 15〜20g(仕上げ用・香りの主役)
  • レモン 1/4個
  • パセリ(あれば) 適量

作り方

  1. 下準備:鮭に塩・こしょうをふって10分おく。出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。この一手間が、皮をパリッと仕上げる最初のポイント。
  2. 粉をまぶす:薄力粉を両面に薄くまんべんなくまぶし、余分な粉は払い落とす。厚すぎるとベタつくので注意。
  3. 焼く:フライパンにサラダ油を中火で熱し、鮭を皮目から入れる。ここでバター少々を一緒に入れると、焦がさず香りづけできる。
  4. 触らずに待つ:裏返すのは皮目がパリッとなってから。途中でいじると皮が剥がれる。じっと待つのが正解。
  5. 仕上げのバター:火を止める直前にフレッシュなバターをもうひとかけ。溶けたバターをスプーンで鮭にかけて(アロゼ)、香りをまとわせる。

【プロのひと手間】お皿は温めておく。せっかく熱々に焼いても、常温のお皿に盛るとあっという間に冷めちゃうんです。熱湯をかける・お湯をはる・レンジで軽くチン——なんでもOK。今日だけは、温めたお皿で。それだけで、ぐっと”本格フレンチ”の気分が出ますよ🐻

付け合わせはシンプルに(20分でフレンチの食卓)

付け合わせは、シンプルでいいんです。主役の鮭が華やかなので、脇はおとなしいくらいがちょうどいい。

  • ブロッコリーのレンジ蒸し(チンするだけ・彩りも◎)
  • じゃがいものバター炒め(バターつながりで間違いない)
  • コーンスープ(市販の素でも十分)

どれも15分以内。ムニエルを焼いている間に副菜を仕上げれば、20分でフランス料理の食卓が完成します。おうちが、ちょっとだけレストランになる夜です🐻

献立に迷ったら、はらぺこAIに🐻

献立に鮭を取り入れたい日は、はらぺこAIで「魚」を選んで提案してもらうと、鮭を使ったレシピが複数出てきます。ムニエル以外の調理法も試したい方にぴったり。週2回の魚習慣を続けるヒントが見つかります。

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いつもの鮭が、バターひとつで”ごちそう”になる

フレンチって聞くと、ちょっと身構えちゃう気持ち、わかります。

でもムニエルは、一般家庭料理として広く知れ渡っているくらい、実は身近なフレンチ。だからこそ、ちょっとコツを知って「得意料理」と言えるように、頑張る日があってもいいんじゃないでしょうか。

いつもは塩焼きの鮭も、今日はバターの海で泳がせて。それだけで、いつもの食卓が、ちょっとだけレストランになります。——どうぞ、おいしく召し上がれ🐻

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ぺこくま — 元プロ料理人(経験15年)。
献立に悩む全ての人の味方でありたい人。

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